カノン




「じゃあ…

訊かれてない けど、どうしてバンドを やろう と 思ったのか…とか、

俺のヒストリーでも勝手に話そうか 笑」




そう言うと、君は にこにこ と 頷く。


さっきまで泣きそう だった君に、少しでも笑って欲しくて

俺は そのまま昔の自分の話を し始めた。








―"景"と"SIVA"が生まれたのは…

今から、8年前。




…あの頃は まだ

"バンドやってる"って言うのも おこがましい位だったけど。


でも とにかくSIVAは、

俺と…仲の良かったベースの奏汰の2人とで、始まった。





< 162 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop