カノン
「じゃあ…
訊かれてない けど、どうしてバンドを やろう と 思ったのか…とか、
俺のヒストリーでも勝手に話そうか 笑」
そう言うと、君は にこにこ と 頷く。
さっきまで泣きそう だった君に、少しでも笑って欲しくて
俺は そのまま昔の自分の話を し始めた。
―"景"と"SIVA"が生まれたのは…
今から、8年前。
…あの頃は まだ
"バンドやってる"って言うのも おこがましい位だったけど。
でも とにかくSIVAは、
俺と…仲の良かったベースの奏汰の2人とで、始まった。