カノン
-11
「リアちゃん、何 飲みますか?」
「えと…
あたしは何でも大丈夫ですよ」
「景さんは、またコーヒーでも良いですか~?」
「…ん」
「じゃあ…、
折角なので みんなで仲良くコーヒー飲んじゃいますか 笑」
「あ…」
「え?
…どうしたんですか、ヒカリさん?」
「リア…ちゃんは、コーヒーじゃない方が いいかな」
「??」
「コーヒーとか炭酸とか、駄目なんだよ…
…って、あー…。
多分だけど」
慌てて誤魔化そうと思ったけど、その時には既に
君は吃驚したように俺を見て、固まっていた。
サナは そんな様子で全てを察してくれた みたいで、
「あぁ~、
飲み会の時、リアちゃん お酒 苦手そうだった って、ヒカリさん言ってましたもんね!
お酒 駄目な人って、コーヒーみたいに苦い味とか…
炭酸 苦手な人も多いですよね~」
と、また瞬時に機転を利かせて、言った。