カノン
サナは あの電話の後からは妙にノリノリで、終始 楽しそう だったけど、
君は何だか…サナを紹介した瞬間、複雑そうな顔を浮かべた。
でも すぐに それを隠すように笑うから、
最初は違和感を感じたけど…時間も経つと、それも気の所為だったのかな と 思って、
最後には全く気に ならなく なっていた。
君が本心を隠して笑うって事、
ずっと前から知ってた筈なのに……。
……ごめんね。
君は、本当は…何を考えていたんだろう…。