カノン
「……」
「私が ごちゃごちゃ言っても、ヒカリさんにはピンと来ないかも しれませんね…笑
でも…、
私は今日リアちゃんに会って、確信しました。
ヒカリさんとリアちゃんは同じ空気を持っていて…
それは きっと、上手く言えないんですけど…一言で表すなら"運命"だと思うんです。
リアちゃんが もし仮に、ヒカリさん以外の人を好きでも…
その相手は運命じゃない、それは あくまで"恋"なんだ って、ヒカリさんに出会えば…リアちゃんは気付きます」
「……」
そう自信たっぷりに言い切るサナに、俺の心は…多少なりとも揺れる。
…でも尚 言葉を発せずに居る俺に、サナは くしゃくしゃっ と 乱暴に頭を掻くと、
言い放った。
「あぁ~、もう!
ハッキリ申し上げます!
正直 今日 リアちゃんに会うまでは、
もしかしたらリアちゃんは彼氏とか…好きな人が居るかも って いうのは 分かりませんでした けど…
先程も"確信した"って言いましたが、今日のリアちゃんを見れば一目瞭然!
リアちゃんは、どこから どう見ても、完全にヒカリさんの事が好きです!!
…これで どうですか!?笑」
「…………え?」
「この鈍チンが…(小声)
…いえ、とにかく!
ヒカリさんがリアちゃんの事が好きで、リアちゃんもヒカリさんの事を好き なんですから、
何の問題も ありません…と、"私"が保証します!」
…………