カノン
俺は ただ嬉しくて、浮かれてて、
君の そんな小さな違和感にも、気付かなかった。
浮かれて なければ、
気付いてたかも しれないのに……。
…なんて、
そんな風に思ったのは、もう ずっと後の事で。
この時は、君が家に来てくれる事が嬉しくて仕方なかった。
君が辿り着くまで ずっと そわそわ してて、
サナに何度も"落ち着いてください"と、諭されたっけ 笑。
その位 君に会えるのが、嬉しかったんだ。