カノン
家の近くの公園で少し ぶらぶら して、
今日は もう家に帰って作業の続きを頑張るか と ぼんやり考えた時、突然 電話が鳴った。
…仕事の電話かと思って、急いで携帯を取り出す。
「……!」
瞬間 目に飛び込んで来た名前は…
さっきまで夢に見ていた、君の名前。
―すげータイミング……―
いつも神様に邪魔を されて、引き裂かれて来たけど…、
今回は、何の気紛れか、チャンスが巡って来た。
…君に、手紙の お礼を言うチャンスを、
神様が与えてくれたんだ って、思った。