カノン
-06
自分の所為で歯車が狂い始めてる なんて事には、全く気付かず…
俺は普通に、君や楓という女の子の事を、サナに話していた。
ライブ以外の仕事を している時に1番 身近に居たのは、メンバーの他にはサナだけで、
そもそも俺が君と再会する事を示唆していたのはサナだったから…
特に君の話なんて、サナにしか出来なかった。
サナはリーダーと妙に気が合うらしく、俺 以外ではリーダーと よく話を していたから、
そのリーダーに関する事っていう事で、楓ちゃんの話も自然と出て来たし。
仕事の合間とか、作業途中の雑談の中で、サナには詳しく話してた。
そんな ある日……。