カノン




「俺だって…

リアちゃんの事、よく分かんないよ 笑




性格も考え方も全部 似てて、″運命かも しれない″なんて言ってて、

…それで何で、俺から離れようと すんの?」




「え……?」




最後は少し、景さんが怒っているようで、

あたしは次の言葉を続けられなくなった。






…でも……、


何で、″離れよう とした″って……、

分かったんだろう…?




…あたしが そう思っていると、

景さんが疑問に答えるかの ように、言った。






「言いたい事 全部 言ったら、俺の事 諦める…

″これで最後に する″って、…手紙に書いてあった」






―あたし そんな事まで書いたんだっけ……?―




…電話越しでも、あたしが首を捻ったのが伝わったのか、景さんが


「忘れんなよ!笑」


って、笑いながら突っ込んだ。





< 69 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop