カノン
「……………あっ…!!」
「…姫ちゃん!?」
「ど、どうしよう……」
「何が…?
どうしたの!?」
「祐貴さん……、
あたし、普通にバンドの話を……」
「…え?」
「普通に、バンドの話を~…(泣)
今日…ほんとは……、
ルアンさんのファンって事 言わない って約束で、
声 掛けて貰ったんです…!!
祐貴さん にも、彩華さん にも、マナちゃん にも…
迷惑が掛かると思ったから、
ずっと下 向いて大人しく してたんですけど…。
でも…、
SIVAの景さんが居るって気付いてから、
おかしく なっちゃいまして……。
ほんっとーーに、すみませんっ!!」
ガバっと頭を下げてから、恐る恐る上げてみると…
予想に反して、
祐貴さんは いつもの、爽やかな笑顔だった。