カノン




「……………あっ…!!」




「…姫ちゃん!?」






「ど、どうしよう……」




「何が…?


どうしたの!?」






「祐貴さん……、

あたし、普通にバンドの話を……」




「…え?」






「普通に、バンドの話を~…(泣)




今日…ほんとは……、

ルアンさんのファンって事 言わない って約束で、

声 掛けて貰ったんです…!!


祐貴さん にも、彩華さん にも、マナちゃん にも…

迷惑が掛かると思ったから、

ずっと下 向いて大人しく してたんですけど…。


でも…、

SIVAの景さんが居るって気付いてから、

おかしく なっちゃいまして……。




ほんっとーーに、すみませんっ!!」






ガバっと頭を下げてから、恐る恐る上げてみると…

予想に反して、

祐貴さんは いつもの、爽やかな笑顔だった。





< 8 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop