カノン
「…景にとって私は、
本当に、ただのマネージャーでしか、ないんです。
もちろん私に とっても、
景は同じ会社に所属するアーティストの1人でしか、ないんですけど…ね。
…あ、私にはSIVAの他にも受け持ってるバンドが あるので…、
景だけが特別な存在って訳では ないんです。
ただ、
1人のアーティストとして、景を尊敬は していますが…」
「………」
「でも その尊敬も、何て言うんだろう…
単に″憧れてる″って、感じ なんですよ。
だから…
恋愛感情は ない と、断言できます 笑
…リアちゃんが心配するような事は、
何も ない、ですよ」
「え…?」
…思わず聞き返したら、
佐々倉さんは また笑った。