花に、嵐
花より、団子
「お見合い!?」
吹き抜けの大きな窓から注がれるのは、春の穏やかな日差し。
丸テーブルに座り食事をしている人たち。
グループで本やノートを開いて討論しあっている人たち。
―――お昼過ぎ。
そんな様々な学生たちで賑わうキャンパス内のちょうど中心部にあるカフェテラスに、その声は思いの外、響き渡った。
「ちょっ、葉(ヨウ)ちゃん!声大きい!」
一斉にこっちに注目する周囲に、曖昧に笑いかけながら“なんでもないんですよ~”と口にしながら、友人の葉ちゃんこと、内海(ウチウミ)葉の口元を手で覆った。
吹き抜けの大きな窓から注がれるのは、春の穏やかな日差し。
丸テーブルに座り食事をしている人たち。
グループで本やノートを開いて討論しあっている人たち。
―――お昼過ぎ。
そんな様々な学生たちで賑わうキャンパス内のちょうど中心部にあるカフェテラスに、その声は思いの外、響き渡った。
「ちょっ、葉(ヨウ)ちゃん!声大きい!」
一斉にこっちに注目する周囲に、曖昧に笑いかけながら“なんでもないんですよ~”と口にしながら、友人の葉ちゃんこと、内海(ウチウミ)葉の口元を手で覆った。
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