花に、嵐
「うん…どうもそうらしいの…」

そうこたえて項垂れた私に

「なに、その曖昧さ」

葉ちゃんは呆れたようなため息を吐きながらカフェラテを飲み干す。


「だいたいお見合いってさー、私らいま就活中じゃん」

手元の就活に必要な資料をパラパラと捲りながら、なに言ってんのよ~とでも言いたげな視線に、

そもそもその就活が今回の見合い話になったんだよね、なんて、また憂鬱なため息を吐いた。



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