花に、嵐
「朔ちゃん!」
振り向くとコンシェルジュのすぐそばに朔ちゃんは立っていた。
コンシェルジュとなにか言葉を交わしたあと、こっちに向かって歩いてくる。
「───待たせましたか。時間通りだと思ったのですが」
腕時計を確認する朔ちゃんに慌てて
「あ、大丈夫だよ!私がちょっと早めに着いちゃっただけだから!」
「ああ、そうですか。───相変わらずせっかちですね、花菜は」
「あ、あははは、ごめんね~」
私がせっかちになるのは朔ちゃん限定なんだけどね。
それでも、朔ちゃんを待ってる時間はけっこう好きだったりする。
待つ時間が愛を育てるってなにかで読んだ気がするし。
早く会いたい気持ちと、でも会ってしまったら今度は帰る時間が気になって寂しくなる。
オンナゴコロはなかなか複雑だよね。
振り向くとコンシェルジュのすぐそばに朔ちゃんは立っていた。
コンシェルジュとなにか言葉を交わしたあと、こっちに向かって歩いてくる。
「───待たせましたか。時間通りだと思ったのですが」
腕時計を確認する朔ちゃんに慌てて
「あ、大丈夫だよ!私がちょっと早めに着いちゃっただけだから!」
「ああ、そうですか。───相変わらずせっかちですね、花菜は」
「あ、あははは、ごめんね~」
私がせっかちになるのは朔ちゃん限定なんだけどね。
それでも、朔ちゃんを待ってる時間はけっこう好きだったりする。
待つ時間が愛を育てるってなにかで読んだ気がするし。
早く会いたい気持ちと、でも会ってしまったら今度は帰る時間が気になって寂しくなる。
オンナゴコロはなかなか複雑だよね。