花に、嵐
───────
──────
「ひっろーーーい!」
玄関に入ると自動で点灯する照明は、優しい暖色系。
リビングのドアを開けると奥に見えるのは、何メートルあるかわからない窓にうつる煌めく光。
「…キレー…」
見事なまでにパノラマの窓の外で輝く夜景をうっとり眺めていると
「なに言ってんだ、お前ん家のほうがもっと広いだろうが」
そんな気分をぶち壊すヤツが後ろから「ん」と自分が飲んでいるのと同じ銘柄のミネラルウォーターを渡してきた。
「………」
受け取っていいものか、悩んで、キッチンに立つ朔ちゃんに目を向ければ
「別に兄貴に聞かなくてもいつも勝手に飲んでんだから気にせずに飲めよ」
そう言って「ほらっ」と半ば強引に渡された。
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「ひっろーーーい!」
玄関に入ると自動で点灯する照明は、優しい暖色系。
リビングのドアを開けると奥に見えるのは、何メートルあるかわからない窓にうつる煌めく光。
「…キレー…」
見事なまでにパノラマの窓の外で輝く夜景をうっとり眺めていると
「なに言ってんだ、お前ん家のほうがもっと広いだろうが」
そんな気分をぶち壊すヤツが後ろから「ん」と自分が飲んでいるのと同じ銘柄のミネラルウォーターを渡してきた。
「………」
受け取っていいものか、悩んで、キッチンに立つ朔ちゃんに目を向ければ
「別に兄貴に聞かなくてもいつも勝手に飲んでんだから気にせずに飲めよ」
そう言って「ほらっ」と半ば強引に渡された。