恋の駆け引き
食事が終わると、アウトレットの中を一通り歩いた。
遠藤は
「見たいお店があったら、好きに入っていいよ」
と言ったが、私は、好きに見ていいといわれても、遠藤が居るのに、ゆっくり買い物なんか出来ないと思った。
遠藤は、気になるお店を見つけると、何も言わずに、店に入って行き、自分の世界に入り、真剣に選んでいたが、その反面、私は、遠藤と見たいと思うお店はなく、遠藤に
「この店入らなくていいの?」
と聞かれても、入る気にならず、結局、私の意志では、一軒のお店も入らなかった。
一通り周り終わると
「何処か見たい、お店あった?」
と聞かれた。
早く帰りたかった私は
「特になかったと答えた」
その結果、帰ろうかという事になったが、
「その前に一服していい?」
と言われ、しょうがなく私は
「はい」
と答えた。
遠藤が一服している間、私達は一言も会話しなかったし、お互い背中を向かい合わせていた。
私は、ヒールを履いていて、少し足が痛くなってきていたので、何処かに座りたかったが、一服しているところの近くには、座る場所はなく、ただ、タバコを吸い終わるのを待っていた。
タバコを吸い終わると、駐車場に向かって歩き出した。
行きよりも駐車場への道のりが、下りにもかかわらず、長く感じた。
遠藤は
「見たいお店があったら、好きに入っていいよ」
と言ったが、私は、好きに見ていいといわれても、遠藤が居るのに、ゆっくり買い物なんか出来ないと思った。
遠藤は、気になるお店を見つけると、何も言わずに、店に入って行き、自分の世界に入り、真剣に選んでいたが、その反面、私は、遠藤と見たいと思うお店はなく、遠藤に
「この店入らなくていいの?」
と聞かれても、入る気にならず、結局、私の意志では、一軒のお店も入らなかった。
一通り周り終わると
「何処か見たい、お店あった?」
と聞かれた。
早く帰りたかった私は
「特になかったと答えた」
その結果、帰ろうかという事になったが、
「その前に一服していい?」
と言われ、しょうがなく私は
「はい」
と答えた。
遠藤が一服している間、私達は一言も会話しなかったし、お互い背中を向かい合わせていた。
私は、ヒールを履いていて、少し足が痛くなってきていたので、何処かに座りたかったが、一服しているところの近くには、座る場所はなく、ただ、タバコを吸い終わるのを待っていた。
タバコを吸い終わると、駐車場に向かって歩き出した。
行きよりも駐車場への道のりが、下りにもかかわらず、長く感じた。