恋の駆け引き
数日後、私は友人と旅行に行った。



その最中に、遠藤からメールがあり


「今、確か旅行中だよね。学生の頃の友達と行ってるの？


どんな話をしているの？」


などといった内容だった。



どんな話をしているのかと聞いてくるのは、遠藤が自分の話題もでているのじゃないかと思っているのではないかと思った。



私は、そんな事を考えるなんて、なんて暇で自己中心的な人間なんだと思い、私はメールを無視して返事を書かなかった。



旅行から帰ってきた私は、無事に帰ってきたと報告した。



私の中で、もうこのメールを最後にしようと決めていた。



二度と会う気のない、相手とメールをしていても時間の無駄だと思ったからだ。



一日たっても、二日たっても、遠藤からメールが来なかった。



遠藤も、もう止めようと思っていたのかもしれない。



何日たっても私からもメールすることはなかったので、自然に私達は、メールをしなくなった。



私は、遠藤からのメールが来なくなって五日目に、もう過去のことだと今までの、遠藤とやりとりしたメールをすべて消去した。



これで、遠藤のメールアドレスもわからなくなったので、私から二度とメールを送ることはない。




遠藤とのメールのやりとりから、ドライブすべてが、私にとって、面倒で苦痛でつまらないものだったと、今までのことを思い返し、しみじみ思った。
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