王子様に会いました!!
「...知ってます。」

「だけどさ...
都合がいいって思われても仕方ないと思うんだけどさ。
なんか棗と付き合うようになったらそれきり、思ってるほど
辛かったり、苦しかったりって事なかったんだよね。」

私はところどころ
相づちをうちながら
こぼれ落ちそうになる涙を必死にこらえた。

「それはきっと、
ある子が支えてくれたからだと思うんだ。
でな、俺その子がすきみたいでさ、ぜってぇ手に入れたいんだ。
どうしたらいいと思う?」

...そんなの、
先輩の事がスキな私に言う!?
なんて思うけど言えない。

どうしたら、この気持ちはなくなるの?
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