叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。

第10話『過去の誓いー仁sideー』



《ー仁sideー》



中学校の頃、俺には好きな女の子がいた。
とってもとっても可愛い女の子。


その女の子の名前は相沢優花。


メガネをかけてて、みんなからは「落ちこぼれ」とか「地味」とかってからかわれていたけど。


俺にとっては世界一可愛い女の子だった。


そして優花ちゃんには双子のお姉さんがいた。
名前は相沢優夜。



「ねぇ!優夜!今日カラオケ行こうよっ」


「行きたいけどお金ないもんなぁ」



姉の方は妹と違って頭もよくて運動神経もよくて明るくて、クラスの中心にいる誰からも好かれているような女の子だった。


俺の友達の中にも優夜ちゃんに好意を抱いているひとがちらほら居たりする。


……俺は断然、
妹ちゃんの方が好みなんだけどなぁ。


なんでみんなわかんないかな?
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