叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
同じ学校だって言ってたし。
会える……よな?
まあでも、会えなかったら会えなかったで、会えるまで探すまでだし。
……俺ってば超ポジティブシンキング。
「……ん!?」
ちょっと待って!
……やっべ、俺、天才かもしんない。
学校の校門が見える坂道を歩いていると、同じ学校の生徒がちらほらいる中で見つけた。
あの後ろ姿。
やわらかそうでサラサラな長い黒の髪の毛。セーラー服を着ていて、昨日とは違った雰囲気だがあれは……。
「あ、相沢……!?」
思わず勢いに任せて叫んでしまったけれど、違ったらどうしよう。
ーードキドキ。
緊張しながら背中を見ていると、彼女がゆっくり立ち止まる。
そしてこちらに振り返ると『あ……』と口を開いた。
やっぱり……!!
相沢だ……!!