叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
「なんだよかったぁ……」
安心していっきに力が抜ける。
マジで焦った……。
そんな俺の制服の袖を引っ張って『ごめんね』と謝る相沢に首を横に振った。
相沢が死んだらどうしよって思った。
だけど、
相沢は確かに俺の目の前にいる。
「びびったぁ〜……」
……人が生きてるって奇跡みたいなことなんだな。
大切な人が近くに触れられる距離にいる。
それだけですんげぇー幸せなことなんだって。
今、一瞬だけど相沢の死をイメージして改めて実感した。
『たまにするの』
ノートを取り出して文字を綴っていく。
『こうして同じ景色を見たら、何かわかるんじゃないかって』
「優花ちゃんがあの時見た景色?」
『……!?』