叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
会話が弾む。
顔が似てるからか相沢と話してるような感覚になってしまう。
違うのに。
「ふふふ。優夜が好きになるのもわかるなぁ〜」
「えぇ!?」
「見てたらわかるよぉー。だってお姉ちゃん私が冬樹くんに話しかけた途端に顔が暗くなるんだもん」
ボンッと顔が赤く熱くなる。
それって本当?
でも相沢が俺を好きだなんて…
…いや、ありえない。
「なんか羨ましいなぁ……」
「ねぇ優花ちゃん、聞いてもいい?」
「なに?」
「なんで俺なの?仁とか、他に頼れるひといるじゃん?」
俺と優花ちゃんが教室を出るときに一瞬だけ見えた仁の切ない顔が脳裏を駆け巡る。
あいつはまだ、優花ちゃんが好きなんだ。
「冬樹くん私たちのこと聞いてる?」
「えっ」
「私のいじめとか自殺未遂のこととか」