叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
「すいません……。お世話になりっぱなしで……」
「なに言ってんの!お手伝いしてくれて助かってるわよ。ありがとうね?」
叔母さんの優しさが身に沁みる。
本当に、申し訳ない。
頭を下げてから、夏沙と手を繋いで公園に行った。
「ブランコしたい!お兄ちゃん!」
「うん」
「もっと押して〜っ」
「しっかり握ってろよ?」
「うん!」
キャッキャ嬉しそうな夏沙の声を聞きながらボーっと視界に入るものをただ眺めていた。
ただ時間だけが無情にも流れる。
小さい子たちで賑わう日曜日の公園。
なにやってんだろな、俺……。