叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
「……ふぅ」
……良かった、間に合って。
額の汗を拭いながら、トイレの前で一息ついた。
空、青いな……。
意味もなく空を見上げた。
鳥が気持ち良さそうに飛んでる。
雲がゆっくり流れるように動いてる。
ボーっとしていたその時、不意にツンツンと洋服のすそを引っ張られる感覚がして後ろを振り向く。
あれ、もう出て来たのか……?
「って、相沢じゃーん」
………。
……ん?相沢?
ええええええええええ!?
「相沢?!なんで……っ?」
お、驚いた。
目をまん丸く見開く俺の前にひょっこり顔を出す彼女。
俺はまばたきを繰り返す。
……まさか、休みの日に会えるなんて。
思ってもみなかったサプライズに心臓がバクバク。