叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
「……あー、っと……」
『…………』
目をそらしながら頭の後ろをかいて恥ずかしさを誤魔化す。
相沢は赤い顔をうつむかせたまま微動だにしない。
……き、気まずい……。
「お兄ちゃん!早く行こう!」
「っ……わかった、行くから! じゃ、じゃあ、また明日な?」
俺のうわずった声。
顔をコクコクッと縦に動かした相沢。
後ろ髪ひかれながらも相沢と別れて夏沙に手を引かれながら公園を走った。
うわー。うわー。
抱きしめちゃったよ!
なにしてんだ、俺!
なんとも言えない悶々としたものが心の中で爆発しそうだ。
ドキドキがいつまでもおさまらない。
明日、どんな顔で会えばいいんだよ……。
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