叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
第5話『優しさのわけ』
顔がどうしてもにやけそうになる。
さっきから眠ろうとしているのに、全然眠れない。
布団に入ってもう三時間だぞ。
でも、昼間のことを
相沢を抱きしめた感触を思い出すと
どうしても、眠れないんだ。
小さくて。儚くて。
でも強くて、温かい相沢が瞳の奥にいる。
なんであんなことしたんだろう?
無我夢中だった。
「眠れるわけねぇーよな……」
ポツリ呟いて寝返りをうった。
好きすぎるって、幸せだけどある意味辛いんだな。
知らなかった。
こんな気持ち初めてだから。
どうしたらいいかわからない。
歯止めがきかない。