叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
ーードン!
「きゃっ」
「だ、大丈夫!?」
俺の席の後ろで女の子が転ぶ音がした。
友達とじゃれていたのは知っていたけど、視界の端で転ぶのが見えて…思わず立ち上がる。
「あたたた。ごめん、大丈夫だよ」
「マジ?保健室とか行かなくて平気?」
その女の子の目を見ると、彼女は恥ずかしそうに目をそむけて「うん、平気だよ…」と立ち上がって教室を友達と出て行った。
その姿を見送って席につくと仁がニヤニヤしたような(気持ち悪い)顔をしてこっちを見ていて。
ギクッと肩をビクつかせる。
「な、なんだよ…」