叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
そして本屋についた俺は驚愕した。
サラサラな黒くて長い髪の毛。
小柄で小動物を思わせる身長と、制服の下から出てる細くて白い手足。
本をワクワクしたように見る眼差し。
その姿は紛れもなく俺の大好きな……
「あ、相沢……!?」
そう、相沢だった。
まさか、相沢がいるなんて……!
制服のままで本を眺めている相沢を、中に入った瞬間に見つけてしまった。
……なんて幸運なんだ、俺はっ!
相沢も俺に気づくと笑ってくれた。
「あ、この前のお姉ちゃんだぁ!」
夏沙も相沢のことを覚えていたらしい。
さっきまてま学校で同じ教室にいたはずなのに、こうして偶然でも会えたことがすごく嬉しい。
相沢のことを考えると運命を信じずにはいられない。
馬鹿げているかもしれないけど。