君と私の初恋にっき


入学式と言っても大袈裟な式じゃない。
校歌を2・3年生が披露し、校長先生の話を聞くだけ。
まぁ、つまんない。
少なくとも15分位の式で8回は欠伸をしたと思う。

式が終わり、教室に戻ると今度は担任紹介。
私のクラスの担任はまだ若いみたい。
年齢は26歳。身長は…180くらい?
顔もイケメンだし。
名前は 佐藤 集 。
女子からは早速人気の的になった。

「じゃあ、一人ずつ自己紹介してくぞー」
いよいよ、私が一番嫌いな時間になった。
「南桜中から来ました………」
大体一人2分位の短い自己紹介。
気づけば、私の番だった。
「ほっ、星北中から来た星川 愛歌でし!」
辺りが一瞬で静まりかえる――
か、かんだΣ(ノд<)
よりによって何でこんなとこで噛むのさ私!!

「クスクス……」
あーあ、死亡フラグ………
笑われちゃった。
友達、出来ないかも。
星川 愛歌 ぼっち? 嫌だぁぁぁぁ!
< 2 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop