隣の席の俺様ヤンキー
夏祭り
「人混みだるっ」たくさんの人混みに少し気持ち悪くなる
「おーいい男いねぇかな」愛裕はキョロキョロと見渡した
今日は夏祭り。
近所の神社で行われる結構大規模なイベントだ
そこで「おっ」と愛裕が声を漏らした
「ん?」
「あの人、いいんじゃね?」愛裕が指差すほうを見る
そこには身長の高い、切実そうな人が立っていた
「えー?なんか真面目そうじゃね?」
「えーよくない?」
「愛裕、ああいう人好みなんだ!意外」
「そーいうこと言うなっての。行くぞー絢香」
「うい」
慣れたように、そちらのほうへ向かう
「あのぅ」 「ごめん!待った?」
私たちが話しかけたのと同時に、他のほうからも声がかかった