隣の席の俺様ヤンキー
「蓮が祐也さんみたいな性格だったらモテてると思うんですけどね」
「え?」
「大人びてて、もっと優しかったら・・。だって蓮って顔やルックスはいいほうじゃないですか?」
私は祐也さんの顔をのぞきこんだ
「まぁー・・そうなんじゃないかな。でも、あいつはモテてるよ」
「そうなんですか?」
「うん。まぁたいていの奴が顔で決めてると思うけどね。だから、蓮もそれをわかってて本気で愛せなくて体だけの関係になっちゃうのかもしれない」
「なるほど・・。蓮も大変なんですね」
「まぁね。あいつ、変なとこ頑張るから」
「ははっ」私は苦笑した。蓮は自分の気持ちを正直に言えないのかな、きっと。
「それで、絢香ちゃんは徒歩通学?だいぶ遠いみたいだけど」
「あ、いえ。自転車通学なんですけど・・昨日パンクしちゃって。今修理にだしてるんです」