隣の席の俺様ヤンキー
「お世辞にも、ほどがありますよー」
私は照れくさくて笑った
「ほんとほんと。素直で可愛い子」
素直で可愛いなんて__
なんだかニヤけちゃう
恋の話をしてると、あっという間に学校に着いてしまった
門の前に車を止めたものだから、通学してきた人たちが
こちらをチラチラと見てくる
当然か・・。
「なんだか・・出るの恥ずかしいです」
「ごめんね、こんなところで止めちゃって。場所かえる?移動するけど」
「あ、いや全然いいです。ここで降ります」
重々しくドアを開けて、車から降りた
「じゃあね、絢香ちゃん」
「はい、お迎えもおねがいします」ペコリと頭を下げてドアを閉めた