隣の席の俺様ヤンキー


チラリと横を見ると、月希先輩と目が合った



「これからよろしくね、絢香さん」

あ・・名前覚えてくれたんだ

「はい!よろしくおねがいします!」


「じゃあ・・始めよっか」


それから私たちは、広い図書室の中分かれて、それぞれ本の整頓を始めた


なんかシーンとした空気に緊張するな・・。


「あの、月希先輩。」私は思い切って声をかけてみた。声をかけるのに何分かかっただろう。


「ん?なに?」月希先輩は本の整頓をしたまま、こちらに顔をむけず返事をした


「いつまで・・やればいいんですかね。」


もう始めてから10分くらいはたつ


「んー・・そろそろ終わる?」


チラリと窓から外を見ると、もうオレンジ色の夕日がでていた


「そうですね・・。では、お疲れ様です。」なんだか寂しい気持ちもする
もっと話しとけばよかったな・・。


「お疲れーじゃあね。」月希先輩は猫のような笑顔を見せると、図書室から出て行った



はぁ・・。可愛いっていうかカッコイイっていうか。優しい人だったなぁ。



< 42 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop