隣の席の俺様ヤンキー
チラリと横を見ると、月希先輩と目が合った
「これからよろしくね、絢香さん」
あ・・名前覚えてくれたんだ
「はい!よろしくおねがいします!」
「じゃあ・・始めよっか」
それから私たちは、広い図書室の中分かれて、それぞれ本の整頓を始めた
なんかシーンとした空気に緊張するな・・。
「あの、月希先輩。」私は思い切って声をかけてみた。声をかけるのに何分かかっただろう。
「ん?なに?」月希先輩は本の整頓をしたまま、こちらに顔をむけず返事をした
「いつまで・・やればいいんですかね。」
もう始めてから10分くらいはたつ
「んー・・そろそろ終わる?」
チラリと窓から外を見ると、もうオレンジ色の夕日がでていた
「そうですね・・。では、お疲れ様です。」なんだか寂しい気持ちもする
もっと話しとけばよかったな・・。
「お疲れーじゃあね。」月希先輩は猫のような笑顔を見せると、図書室から出て行った
はぁ・・。可愛いっていうかカッコイイっていうか。優しい人だったなぁ。