隣の席の俺様ヤンキー
「じゃあ、俺はもう行くから。」月希先輩は、そうつぶやいて
帰っていってしまった
ありがとう。と心の中で何回もつぶやいて
その背中をずっと見つめた
「絢香、大丈夫?なにかされた?」
「未奈美・・あたしね?」
蓮と付き合ってること
先輩に追い詰められたこと
月希先輩が助けてくれたこと
全てを話した
「絢香、ごめん。」
「え?」
未奈美の思いがけないコトバに、思わず顔を上げてしまう
「私がなんにも気づいてあげれなかったから・・。こんなことに・・」
「そんなことないよ。未奈美はなにも悪くないよ。」
「ううん。・・私が、絢香を守るから。誰にも負けないくらい。」
「ははっ」
未奈美の真面目な顔に笑ってしまう