SトロベリージャM
「ちょっと、ダイ、何言って・・。」


(わざわざはっきり言わなくたっていいじゃない!)


「俺たちは、今日から付き合うことになった。と言っても、昨晩はほとんど、お互いのことを話してたというか・・。実野里が熱っぽいのは、久しぶりに海に浸かったせいだ・・。ま・・まぁ、そんな感じだ。」


(お~い、こんなときに限って、全く説得力ないんですけど・・。まぁ、フォローはしてくれてるのね。)


「そうなんだ。おめでとう。」


軽く触れて流そうとしてくれた玲に対して、ギラリと瞳を光らせたのは、兄とは全く正反対の性格の拓斗だった。


「異議あり!」


(拓斗く~ん・・。ここ異議唱えるとこじゃないよ~。若気のいたりかなぁ
~?)


「だって、ストールから覗いてる首と鎖骨辺りの痕見てよ!ダイ兄の性欲と実野里の身体の面積から比率を考えると、全身にその痕はある!」


「残念ながら、不正解だ。」


ダイは、拓斗にニヤリと勝ち誇った表情を浮かべた。
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