SトロベリージャM
アンビリーバボーな世界を目にした狼こと、玲と拓斗は、少し青ざめていた。


あのダイと実野里が逆転するなんて、夢にも思わなかった。


この異様な世界がいつまで続くのだろうと、2人はハラハラしていた。


だが、それは短時間で終わりを迎えた。


「玲、拓斗。わたし眠たいわ。きっとダイは遅いし、ベットで寝てるわ。」


おぼつかない足取りでベットに辿り着き、そのままドサッと倒れてしまった。


「お・・おい、玲兄、実野里大丈夫か?」


玲は頭を抱えていた。


「大丈夫ではなさそうだね。これからは、怒らせないように気をつけようね。」


2人で誓い合った。


内心、Sっ気たっぷりの実野里もいいなと思ったのだが、ダイのMっぷりが精神的に受け付けなかったのだ。


玲は、実野里の寝顔を見ながら呟いた。


「実野里ちゃんは、何の秘密に気付いたんだろう?」


男3人と女1人の解答が一致しているかどうかは、誰にも分からなかった。
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