SトロベリージャM
「苺のミルフィーユ ~SトロベリージャMがけ~」


最下の層は、幼稚な甘い層

もらった苺と、甘いキスのストロベリージャムが、たっぷりかかって

恋の味を知ってしまった、甘い甘い時間

流れれば、流れるほど、あなたを好きになった


中段の層は、何層も続く寂しさと待機の層

あなたへの思いを肥やしにした苺と、甘い妄想だけのストロベリージャムが、かかって

待つことは、こんなにも虚しく寂しいことなんだって実感した、涙涙の時間

流れれば、流れるほど、恋しさであなたしか見えなくなった


上段の層は、短時間で分厚くなった冒険と期待の層

守りたい苺と、刺激的なSトロベリージャMが、たっぷりかかって

自分の居場所もあなたに会える居場所も、命くらい大切だと実感した、温もりの時間

流れれば、流れるほど、自然には守護願望、あなたには溺愛願望が大きくなった


今見える最上部の層は、愛で飾られたデコレーションと隅が硬く固まった層

何色に熟すか分からない緑色の苺と、あなたと溶け合って、最上級に甘く、スパイシーになったSトロベリージャMが、アンバランスにかかって

悪に挑む恐怖がチラつきながらも、あなたと濃厚に交わる幸せを実感した、熱い熱い時間

流れれば、流れるほど、もう2人には2人しか見えない

過去も今も未来も


この先もずっと続くミルフィーユの層

どうなるかなんて、分からないけど

1つ確かなことは、地の果てまで、わたしたちが一緒だということ


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