SトロベリージャM
「何もしてねぇ！したのは、カジミノいじめくらいだ。」


（そう、よくよく考えてみると、わたしは彼の前ではMになっていいと思える・・・って、何考えてんの！わたしのバカ！変態！）


すると、社長は鋭い眼差しで、２人を見据えて言った。


「それくらいに抑えてもらわないと困るからね。エデックの将来もかかっているんだ。大地は自分の立場をわきまえて行動しろ。俺は、自分が欲しいものは、どんな手を使っても絶対に手に入れる。金と名誉があれば、この世は思うがままに生きられるんだ。そのことをよく覚えておけ。」


（ドラマの台本みたいに、ありふれたセリフだな。）


そう思いながらも、心の中では絶対に負けないと叫んでいた。


言い終わって気が済んだのか、社長は鼻歌を歌いながら部屋を出ていった。


（なんか、つかめないキャラだな・・。でも、裏はきっと、怖い人だ。）

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