名探偵アルション・ジョン ~彼氏がいるのにマラソンで
重い足取りのまま学校に着いて、憂鬱な顔をしてため息をついてると、ともみがどうしたのきみちゃんなんていうから、いやだよねマラソン。くそだりぃよねというと、ぽかーんとした顔して、まらそんってなあに? とかいうから、あれ、いや、なんでもない。あはは……なんていって普通に授業を受ける。
世界史の先生はマラソンの話題をせずにコロンブスのアメリカ大陸発見の授業を淡々とはじめている。
まったく興味ないし。そもそも発見ってなんなんだよ。なんて思うと「少し前までは発見という表現をしておりましたし、私もそう習いましたが到達ということになっておるので、ここはテストに出ます」
あたりまえだ。新大陸でもなんでもない。とりあえずそれが何年に起こったのかよりも平和に暮らしていたインディアンを何人殺したのかをテストに出して欲しい。
窓を眺めているとアルミ缶を沢山積んだ自転車がフラフラと走っていた。
世界史の先生はマラソンの話題をせずにコロンブスのアメリカ大陸発見の授業を淡々とはじめている。
まったく興味ないし。そもそも発見ってなんなんだよ。なんて思うと「少し前までは発見という表現をしておりましたし、私もそう習いましたが到達ということになっておるので、ここはテストに出ます」
あたりまえだ。新大陸でもなんでもない。とりあえずそれが何年に起こったのかよりも平和に暮らしていたインディアンを何人殺したのかをテストに出して欲しい。
窓を眺めているとアルミ缶を沢山積んだ自転車がフラフラと走っていた。