脳内メーカー
「ところで。高田君は彼女いますか?」
「それがいないんだ、女性が多い職場だと逆にけん制しあうものなんだよ」
そうなんだろうか?でも、隣に座るマイちゃんと名乗る子はいやに納得したようにうなづいて
「じゃあ私にもチャンスありますね!」
と微笑んだ。
俺は久しぶりに、自分に向けられた女子キラキラビームを一心に浴びて、なんだか妙に自信を取り戻していくような感覚。
店を出て、2次会に向かう道で、どちらからともなくマイちゃんと手をつないだ。
「もう二人で飲みませんか?」
そばで見るマイちゃんの唇がツヤツヤで、みとれている間に、気づくとベッドにいた。
もうすることもない俺は携帯ばかりいじってると、マイちゃんは
「脳内メーカー知ってますか?ギャグだけど」
といって、携帯を奪いサイトを開いて俺の名前を入力した。
脳の絵が書かれた中に文字がびっしり並ぶ。