ゆるふわなキミ
むかむか
「やっぱり最近なんかあったでしょ!」
朝。登校するとユカがいて、挨拶すると途端に怒りながら言われる。
「いつも楽しそうにニコニコしてる萌が、最近全然楽しそうじゃない!」
「ユカ……」
ユカといるときは本当に楽しいから、ついニコニコ顔になってしまっていたんだと思う。
そんな余裕すらないのか、今の私。
「なんでも話してよ。あたしじゃ萌の力になれない……?」
むしろ逆。
今ユカはバレー部のレギュラーになれてこれからだぞ!って頑張る時期。
そんな時期に、私のこんな些細な事で気を乱してほしくない。
でも……
「ユカ……ごめんね……」
ユカに優しくされると、気が緩んでしまう。
言いたくないのに。迷惑かけたくないのに。
「萌のバカ。謝るんじゃなくてそこはありがとうでしょ?」
「うん……ありがとう……実はね……」
私、やっぱりユカが大好きだ……