ゆるふわなキミ
「さっきオレに絡んできた女子にいじめられてんじゃないの?それか嫌われてる?
あいつら、萌ちゃん見たら嫌な顔してたしね」
ゆるふわは相変わらずの愛らしい笑顔を私に向けてる。
「図星?図星でしょ。
萌ちゃん何かしたの?男寝取った?
好きそうな顔してるもんね♪」
変わらない笑顔で。
人懐こい優しい口調で。
「ねぇ。溜まってんならオレが相手してあげよっか?」
何言ってんのコイツッッ!!
ばちぃぃんっっ!
振りほどいた手で勢いのままゆるふわにビンタした。
ゆるふわの表情は見えない。
「私のナニを知ってるのよ……!
いっぺん死ね!!」
そう吐き捨ててから走ってその場から離れた!
走って走って!
走って走って!
走って走って……
走って……
アイツマジでムカつく!
別に嫌われてたって気にしてなんかないし!
なんにも……
なんにも知らないくせに……!