浮気性彼氏と一途な彼女
*優 side*
♪〜
んー…
寝ちゃってた。
電話の相手は萌
どうしたんだろう?
『…萌?』
『…優?』
『大丈夫?』
『何が?』
『…蓮くん。』
『…ッ、大丈夫だよ。』
『優…泣いていいよ』
『うう、うぇーん』
ガチャ
萌、わざわざ私の家まで
来てくれたんだ。
『優…』
『萌〜』
萌の胸を貸してもらいながら泣いた。
泣きじゃくる子どもみたいに。
『何も言わないし、聞かない』
『なんで…?』
萌なら聞きそうなのに
『優が聞いてほしいなら聞く
それに優が悩んで決めたことでしょ?
だから何も聞かない』
『わかった。あのね…』