浮気性彼氏と一途な彼女

『…ちょっと、空き教室入んない?』

『…うん』


優しく、優の頭の後ろを支えて
キスをした。

ただ、唇が触れるだけ。



『…蓮、もっと…して…?』

『…ッ…』



俺がお前のこと好きなの知ってて
俺の理性を煽るのか?

女の顔だよ…優。

付き合ってるときに見た女の顔よりも
きれいな女の顔。

色気を含んだ、女の顔。




『…どうなっても知らねえからな。』


無理だ、あんなのみちゃ
俺の理性は呆気なく崩れてしまう。

完璧に理性は崩れてしまったので、
激しく、唇を重ねた。

優の薄い、色っぽい唇を味わうために、
俺の好きを伝えるために。


『…ふぁあ…蓮…』


甘い声をだし、俺の名前を呼んだかと
思ったら、

俺の頭の後ろに手を添えて
優から激しく唇を重ねてきた。

優から舌を入れてきて、
後から俺も優の舌に絡ませた。

やっと唇が離れた頃には
お互いの口の端から液が流れ出していた。



『委員会の時間始まってるから、
俺行ってくるから。
ここで待っとけ。いいな。』


『…うん。』


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