どうしようもない幼なじみに…
★FOUR★
体育館裏から…
「そうなんすかー」
昼休み、私は凌太とランチしていた。
私が屋上で食べてるところに凌太が顔を出したんだ。私も凌太もちょうど一人だったから一緒に食べてるってわけ。
「うん、もう大変だったんだから」
「道理で三日目からの合宿、桃花っちは不機嫌だったんすね」
「え?見え見えだった?」
私が聞くと、凌太はサンドイッチを頬張りながら
「そうでもないっすけど…いわば男の勘ってやつっすよ」
そう言った。
「そんなもん?」
「それに、好きな女の悩みくらい気付けないと男失格っす」
凌太の言葉に、疑問符が浮かび上がる。
「そ、そうなんだ?」