どうしようもない幼なじみに…
私が言うと、凌太はニコッと笑って、
「そんな栄養のことばっかり気にしなくてもいいっすよ」
優しい声で言った。
意味もなく、ドキッとする。
「凌太、ありがと」
「え?俺はただ、気にしなくていいって言っただけっすよ」
「うん、そうなんだけどさ。なんか嬉しかった」
素直に言うと、凌太は眩しい笑顔を浮かべて
「そう言ってもらえて嬉しいっす」
その笑顔に、またドキッとした。
私は冷凍食品のハンバーグを食べた。
「にしても合宿二日目の夜に大和っちがそんなことしてたなんて知らなかったっす。抜け駆けなんてズルいっすよね」