どうしようもない幼なじみに…


「え?」

 桃花が素っ頓狂な声を上げた。

「女バスがなくなるなら、お前は男バスのマネージャーになればいいだろ。そりゃ、競い合ったりはできないけどさ、…俺の支えになってくれないかな」

 桃花が頬を赤らめて俺を見上げる。

「…大和…」

「…っ!べ、別に恋人とかの支え合うじゃなくて、俺がバスケをずっと続けられるようにマネージャーとして励ましてくれりゃいいんだからな!?」

「わかってるよ!っていうか何か期待してたわけ?」

 桃花が不機嫌そうに。

「そ、そうじゃないけどさ…」

 俺は頭を掻いた。

「…でも、なるよ、私。男バスのマネージャー!」

「廃部、いつなんだ?」

「ゴールデンウィーク明けから始まるここら辺の地域だけでやるトーナメント戦まで」

 桃花が滲んでいる涙を人差し指で拭う。

「そうか」

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