どうしようもない幼なじみに…

学園祭




 夏休み明けに学園祭をやる高校って珍しいみたい。

 最近スマホでチャットしてる違う高校の人は学園祭を春にやったって言ってたからね。

「…へぇー、そうなんすか」

 凌太に言うと、そんな驚いてる様子でもない。

 私と凌太は最近よく一緒に帰る。大和は一人で帰ってしまうことが多いし、部活自体来ない。

「キャプテン、大和は?」

 部活の練習中に聞くと、キャプテンは首を振った。

「今日もサボり。桃花、何か聞いてないのか?」

「いえ、聞いてないです」

 私も首を振る。

「桃花にも言ってないのか」

「最近、喋ってないんです。音信不通で…」

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