どうしようもない幼なじみに…

全校放送――大和side




「ったく、何してくれちゃったんすか」

 学園祭から一週間。とにかく俺は荒れていた。

 学校の窓を割ったり校内のヤクザと絡んだり。

 そんなだから、生活指導の先生に放送室の掃除を言い渡された。

 放送室は放送委員でさえ近づきたがらないくらいに汚い。罰則にはうってつけなわけだ。

 掃除にはなぜか凌太までついてきた。

「つーか、なんで給食の時間に掃除なんだよ…」

「これも罰則の一環なんすよ」

 そう言いながら凌太はコンビニで買ってきたパンを齧る。

「あー、うぜえ」

 俺は放送室の器具にもたれかかった。

「…そういえば大和っち。桃花っちのことどう思うんすか?俺、言ったっすよね。大和っちがいらないなら、桃花っちのこともらうって」

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