どうしようもない幼なじみに…



「桃花!」

 桃花がくるっと振り向く。

 その顔がみるみる赤く染まって行く。

 俺は桃花の方に歩き出した。瞬間、桃花が走り出す。

「え!?ちょ…待てよ!」

 俺は桃花を追って走り出した。

 マネージャーになったせいで運動不足の桃花に、俺はあっさり追いついた。

 後ろから抱き着く。

「捕まえた」

「やだぁ!離してよ!」

 桃花の顔は真っ赤だ。トマトみたいに赤い。

「好きだよ?」

 俺は桃花に囁いた。

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