どうしようもない幼なじみに…
なんとなく、そう言われる気はしていた。
けど、その言葉を耳にすると、やっぱり驚いてしまう。
「…そ、そうなんだ…」
驚きのあまり、上手く声が出ない。
麗華ちゃんの顔をまともに見れなかった。
どうしよう、そう思っていると。
「ラブラブだな、凌太」
後ろから声をかけられた。
「二人とも、お似合いだね」
振り返ると、大和っちと桃花っちがいた。
「ど、どうしたんすか二人とも」
「どうしたんすか、じゃないよ。ダブルデートなんだから、二人だけの世界に入ってかないでよ」
そういう桃花っちの顔はどこか切なそうで。
俺は驚いた。